
バラは夏に剪定したほうがいいですか?
バラの夏剪定をするか?しないか?
答えは、「どっちでもOK」 笑
そのバラが、①四季咲きタイプ ②枝が高く伸びている ③株が元気 なら、夏剪定をしたほうが、秋に咲くバラがきれいに咲きそろいます。
剪定しなくても、秋に花は咲くので必須の作業ではありません。…が、たぶん咲きそろわないのです。
この記事では、四季咲きバラの夏の剪定について解説します。
四季咲きのバラは、5月ごろから一番花、2番花・・・と咲き、日本では、気温の低くなる冬は葉を落として休眠するので、その前の初冬まで咲き続けます。
そのまま剪定せずに楽しむか、枝が高く伸びていたら剪定して整えるか。
夏の剪定の目的や、やるかやらないか、剪定の方法について紹介します。
バラの冬の剪定については、次の記事で紹介しています。
バラの夏の剪定

春から初冬まで1年に何回か咲く四季咲きのバラは、夏に剪定ができます。一季咲き(=年に1度しか咲かない)やつる性のバラは、夏の剪定は必要なく、冬に剪定します。
四季咲きのバラは、春から花が咲き続けて、
- 枝は長く細く伸びる
- 花は伸びた枝の先端で咲く
- どうなる?
- 樹形も開花時期も不揃い
- 花が小さくなる
- 花が観賞しにくい

夏の剪定は、長く伸びた枝を切り戻して樹形を整え、秋に咲く花を充実させます
ただし、夏に剪定をしなくても秋には花は咲きます。また夏にあまり強く剪定したり、病気でもともと葉の数が少ない状態でさらに剪定して葉が少なくなると、株にダメージがあり、かえって秋の花が咲きにくくなるので、夏の剪定はしてもしなくてもよいのです。
〇剪定する
- 四季咲き
- 病気などで弱っていない
- 樹形を整え、秋の花を充実させたい時
→ 秋に見やすい高さで大きめの花が咲きそろう
×剪定しない
- 病気などで葉が少ない
- 夏に花が咲いた後の樹形のまま秋に花を楽しむ
夏の剪定のやり方
時期
8月末から9月初頭に行います。
一番暑い時期を過ぎた頃で、新たに伸びる枝の先で花が咲くためには1.5か月程度必要になるので、遅くとも9/10頃までには剪定しましょう。
切り方

①だいたいの高さを決めて、②付け根に芽のある5枚葉の上で、さらに③活かしたい芽の向きのところを切ります。全体の樹形を見て、切りすぎないように注意しましょう。
- 切る高さ
- 二番花の咲いた枝の半分程度(三番花は元で落とす)
- 株があまり高くなっていなければ、三番花の咲いた枝の半分程度で切るとダメージが少ない
- 5枚葉の上で切る(付け根に芽があるのでギリギリではなく数ミリ上を切る)
- 芽の向きを見る(芽は葉の付け根から出ている)
- 株の内側を向いている芽(内芽)より、外側に向いている芽(外芽)を残すほうが、枝が重なりにくい
- 残す芽によって、全体の高さが変わるので注意する
- すべての枝を剪定する
- ハサミをいれた枝といれない枝があると成長がそろわず、開花がずれるため
- 三番花が残っていても切る
- 蕾を含めて、三番花が残っていても剪定する
剪定後は肥料を与える
剪定後は、秋の開花のために肥料を与えましょう。
バラには、緩やかな効き目の緩効性肥料が向いています。
バラ用として市販されている肥料を規定量与えたり、速効性のある化成肥料と緩効性の有機肥料を混ぜて与えてもよいと思います。いずれも、表面を軽く耕して土にすき込みます。
鉢植えなら固形の置き肥がかんたんです。
肥料に関しては、こちらの記事を参考にしてください。
まとめ

ここでは、バラの夏の剪定について解説しました。
枝が高く伸びる四季咲きのバラが対象で、元気なバラは剪定することで、樹形が整い、秋に咲く花が充実します。
時期は厳しい暑さを過ぎてから、8月末から9月初頭に行います。遅くなると、寒くなる前に秋の花が咲きません。
しかし夏の剪定は、絶対に必要なものではありません。
無理に剪定しなくても花は小さくても咲くので、時期とそのバラの健康状態によって剪定するかどうかを判断しましょう。
暑い時期を過ぎて咲く秋のバラが楽しみですね。優雅な姿や香りで楽しませてくれます。
バラの栽培に関して次の記事でも紹介しています。
園芸道具の基本のはさみをこちらの記事で紹介しています。
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