園芸作業で使うおすすめのハサミを教えてください
庭先でもベランダでもガーデニングにはさみは欠かせません。
特に出番が多いのが剪定ばさみ(せんていばさみ)、また、庭先で必要になるのが、太い枝切用の枝切ばさみ(えだきりばさみ)ではないでしょうか。
ここでは、筆者が自信を持ってお勧めする園芸用のはさみをご紹介します。
よい道具は、作業が楽になり、作業の質を上げます。
剪定ばさみ
植物を手入れする時に活躍するのが剪定ばさみ(せんていばさみ)です。
まずは剪定ばさみを1つ持ってください!
細かい枝葉はもちろん、鉛筆より太い枝を切ることができる園芸用はさみの万能選手です。
使いやすいものを選んで、作業を楽にきれいに進めましょう。
選び方
- よく切れる : 刃がしっかりしているもの。ある程度値段に比例するが、普段使いなら、上級者用の高額なものでなくても十分。
- 手になじむ : メーカーによるが、はさみのサイズは、S(長さ約18cm)、M(長さ約20cm)、L(長さ約22cm)が多い。女性はS、男性はM、Lは手の大きい海外向けなど、手に合ったサイズが握りやすい。
- 閉じる方法 : はさみはバネで常に開いた状態のため、ストッパーではさみを閉じておくと安全です。ストッパーがついているか、はさみが閉じやすいか、どのようにとめるか、使いやすさとして重要な項目。
一押しおすすめの剪定ばさみ3選
1位 岡恒 200mm No.103 【人気】【定番】
プロの庭師さんが使う切れ味で、コスパもよく、初心者の入門編としても人気の定番です。
ハンドルは赤と白のポリ塩化ビニルで被覆されており、すべりにくくなっています。
女性など手が小さめならこちらの 180mmNo.101
手が大きめならこちらの 210mmNo.104
赤白のグリップで有名な岡恒ですが、他のメーカーでも同じ色目
のグリップがあります。 おすすめは”岡恒”です。 お間違いなく!
2位 アルス VS-8Z 【ワンタッチストッパー】
岡恒と二分する人気で定番のアルスのベストセラーのブイエスシリーズ。
ストッパーに特徴があって、バネの上側にあるストッパーを下げるとストッパーがかかりますが、グリップを握り込むことで、外すことができるワンタッチ式です。
女性など手が小さめならこちらの VS-7Z
手が大きめならこちらの VS-9Z
3位 アルス ミニチョキデラックス 130DX 【小型】【軽量】
小型で軽量のおすすめです。
岡恒をはじめ、定番の剪定ばさみが重量200g以上に対して、このミニチョキは135gと軽量で、全長サイズも185mmなので、手の小さめの方におすすめです。
グリップの色が、黄色、ピンク、グリーンなど数種類あるのも人気です。
太い枝切用ばさみ
剪定ばさみでは切れない太い枝を切断するには、枝切ばさみがおすすめです。
はさみの全体の長さは0.5~2mが多く、特に長いものは高いところの枝を切る高枝ばさみとも呼ばれます。
選び方
- 軽いもの : 手先で使うはさみと違い長さがあるので、軽いものが使いやすいです。長さにもよりますが 1000g を目安に選びましょう。
- 太さと高さ : 切りたい太さと高さで選びます。高いところを切断するには、長いはさみですが、軽いものを選んでも長くなるほど扱いにくくなります。また長いはさみは伸縮できるものなど、収納スペースを考えて選びましょう。
- 使用頻度 : 年に数回使うくらいなら、取り回しが楽で安価な手動を、頻繁に使うなら電動がおすすめです。
おすすめの太枝切りばさみ
👑1位 ニシガキ工業 太丸(ふとまる) 【絶対おすすめ!】
太い枝を切るなら、絶対におススメしたいのが太丸です。スパッときれいな切れ味で、40mmの径まで切断できます。(ミニ600を除く)
兵庫県の会社で作られており、長さ1mまでのタイプが取り回しがよくて使いやすく、低い枝や太めの花木、果樹の剪定に重宝します。
もともと兵庫県の丹波黒豆の産地で、プロの農家が太くて固い枝を切るために使われているとか。切れ味や使い勝手は太鼓判です。
品番 | 全長 | 重量 | 切断最大径 |
N-151 | 0.6m | 約 850g | 27mm |
N-152 | 0.8m | 約1160g | 40mm |
N-153 | 1.0m | 約1220g | 40mm |
N-154 | 1.5m | 約1380g | 40mm |
N-155 | 2.0m | 約1520g | 40mm |
おすすめは、N-152、Nー153 です。
使い勝手がよく、本当によく切れるんです!
1メートルくらいの脚立で届く範囲の剪定なら、作業もそんなに難しくありません。
ぜひ使ってほしい!おすすめの枝切ばさみです。
手入れ
「使ったら汚れを落とす」が基本です。普段は以下の手順できれいにしましょう。
1.水洗いで、土や樹液の汚れを落とし、タオル(雑巾)でふく(水を乾燥させるのが面倒で汚れが軽ければ、ここはとばす)
2.ヤニや樹液は「刃物クリーナー」でふき取る
3.刃物クリーナーでも落ちない場合、高めの温度のお湯(80℃くらい)の中でブラシでさらにこする
4.仕上げに油を塗っておく(サラダ油などの食用油でもよいが、機械油のほうがよい)
園芸用のはさみを砥ぐのはあまりおすすめしません。砥ぐ角度が難しく、失敗して切れなくなることが多いです。
まとめ
ガーデニングで必要なはさみですが、まずは使いやすい剪定ばさみを選ぶことをお勧めします。
枝を切ったり、間引きをしたり、作業が楽になり、作業の質があがります。
剪定ばさみでは切れない太さの枝には、枝切ばさみが便利です。あまり長いものではなく、使いやすいお手頃な軽さと長さのものがおススメです。
使用する目的に合わせて自分でぴったりのはさみを見つけ、ガーデニングを楽しみましょう。
便利な道具を紹介しています。