少量の土があればどこでも草が生えますが、そこにグランドカバーとして別の植物を植えれば、雑草対策になります。
多肉植物のセダムを知っていますか?
肉厚の葉がかわいらしく、単独で植えたり、種類の違うものを寄せ植えにしたり、手軽に栽培を楽しめます。
一方、多肉というより普通の柔らかい草のような種類があり、繁殖力が強く、根が浅く少ない土でも育つので、隙間の土の部分を覆うグランドカバーとして人気があります。
ここでは、グランドカバーとしておすすめのセダムを紹介します。
花壇はもちろん、レンガやタイル敷きの目地など、グランドカバーとしてセダムを植えれば、雑草対策になる上、かわいい花も咲き、とても明るくなります。
それでは、グランドカバーとしてのセダムについて、見ていきましょう。
セダム
ベンケイソウ、マンネングサ、マンネンソウとも呼ばれる春秋生育型の多肉植物ですが、一般的には学名のセダム(sedum)で呼ばれています。
上に伸びるタイプ、横に広がるタイプ、下垂するタイプ、多肉の葉がモコモコと大きくなるタイプなど、種類は豊富で、小さな鉢に植えて室内で楽しんだり、屋外のグランドカバーとしても人気があります。
根が深く張ることはないので、少ない土でも育ち、植え替えは剥ぎ取るだけと簡単で、乾燥に強く、繁殖力が強いので、暖かい時期なら切った茎を地面に無造作に植えたり、土の上に置くだけで根付くほどです。
耐暑・耐寒に優れ、半日陰でも、また種類によっては、夏の直射下でも育ちます。肥料は特に要りません。地植えの場合はとくに旺盛に育つので、伸び過ぎたり蒸れてきたら、柔らかい茎を簡単に刈り込むだけで育ちます。
常緑や秋に葉が色づく種類もあり、初夏に黄色や白やピンクの花が咲きます。
グランドカバー
主に雑草防止や乾燥防止のために、花壇や庭、駐車場など、土の部分を埋める植物のことを言います。雨が降っても泥跳ねや土が流れるのを防ぎます。また、渇いて白く固まった土壌や雑草を隠し、景観がよくなります。
人が通る場所なら踏みつけに強いものを選ぶ必要があります。また、匍匐性(ほふくせい)で、横に這うように広がって伸びるものが向いています。
グランドカバーの代表は芝生といえます。
グランドカバーにおすすめのセダム
セダムは多肉植物ですが、大きく分けて、①肉厚の葉の種類、②葉の厚みはなく草のような種類、とがあります。
②の草のような種類のセダムは、特に繁殖力や乾燥に強く、地面を覆うことが簡単で、普段の手入れが要らない植物なので、グランドカバー向きと言えます。
踏みつけには強くありませんので、広い場所より、隙間を埋めるようなところのグランドカバーに向いています。
マンネンソウ系がおすすめ
草のような種類の中で、おすすめはマンネンソウ系で、モリムラマンネンソウ、メキシコマンネンソウ、オウゴンマンネンソウなどです。柔らかい葉が上に伸びながら横に這います。
見た目もきれいですが、花壇はもちろん、駐車場やレンガやタイル敷きの隙間など土の少ない場所にも簡単に植えられ、雑草防止に役立ちます。
手入れはほとんど要らず、ほぼ植えっぱなしで大丈夫です。
植え方
植える場所を軽く耕すか、柔らかい土を入れ、購入した苗なら、そこに植えます。
根がない状態の刈り取った茎があれば、そのまま土の上に置くか、軽く土をかけます。
植えつけ後は、根付くまで、水やりをしましょう。
手入れ
- 水やりは、地植えならほとんど不要。晴天が続いて乾いていたら水やりをする。
- 日当たりは、半日陰でもよい。草タイプなら直射でもほとんど問題ない。
- 肥料は特にいらない。
- 蒸れに注意する。
- 繁殖力が強いので、増えすぎに注意する。
- 伸びすぎたり、増えすぎたり、風通しが悪く蒸れていたら刈りこむ。どこで切ってもよい。
- 切った茎は挿し木ができる。切ったら乾く前にすぐ土に植えるか、土の上に置いたり土をかけて、水やりをする。
まとめ
花壇や駐車場、レンガやタイル敷きの隙間など、土が少しでもあるところに草は生えます。狭いところほど、抜きにくく厄介です。
また雨が降ると泥が跳ね、花壇では植物の病気の原因になります。
これらは、グランドカバーという植物を植えることで解決できます。
この記事では、グランドカバーとしておすすめのセダムを紹介しました。
隙間に簡単に植えられ、花壇の空いたところに植えれば、花壇の表情が変わり、雑草や泥跳ねや、また花壇の乾燥を防ぐことができます。
繁殖力が強いので増やすのは簡単ですが、増えすぎないように適宜刈り込みましょう。
グランドカバーにセダムを植えてみませんか。
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