秋に植える球根を教えてください
秋は、次の春や夏に向けて球根を植える季節です。
ここでは、秋植えの球根植物を紹介します。
植えっぱなしにできるおすすめは、スイセン、ムスカリ、原種チューリップの3種です。秋に植えると春に花が咲き、そのまま、ほぼほったらかしで毎年咲きます。
また、植えっぱなしはせず、球根を掘り上げて植え替える必要がありますが、定番人気の秋植え春咲きのチューリップや秋植え夏咲きのユリのカサブランカは、お手入れは難しくないのでおすすめします。
秋植えは、寒い冬を土の中で過ごして、春から発芽して花が咲くので、開花がとても楽しみです。
この記事を参考に、おすすめの秋植え球根の栽培を計画しましょう!
球根とは? 植えっぱなしにできる理由とできない理由
球根とは、養分を貯めた茎や根などの塊の部分のことです。しっかり養分を蓄えた球根は、春に発芽して立派な花を咲かせます。
開花でエネルギーを使うので、花後は葉を残し光合成をすることで回復して、次のシーズンのための養分を蓄え、その後は養分を保持したまま休眠します。
この花後の体力の回復と蓄える養分の度合いによって、次のシーズンの花が決まるわけです。
植えっぱなしにできるのは、耐寒性と耐暑性に優れ、乾燥に強い種類です。
日本の蒸し暑い夏が苦手なものは、暑さを乗り切るためにせっかく貯めたエネルギーを使ってしまうので、植えっぱなしにしないことをおすすめします。
植えっぱなしにできる球根も、分球(=球根が分かれて増えること)して増え続けると土中は年々混みあい、成長しにくくなって花数が減るので、植え替えは有効です。
植えっぱなしのおすすめの3種
植えっぱなしにできる秋植えの球根のおすすめは、スイセン、ムスカリ、原種チューリップの3種です。
球根植え付け時期 | 開花 | 草丈 | 花の色 | 特長 | ||
スイセン | 10-11月頃 | 1-4月頃 | 20-40cmくらい | 黄、白、オレンジなど | 甘い香り 毒性があるので、誤食に注意 | |
ムスカリ | 10-11月頃 | 3-4月頃 | 10-30cmくらい | 青,紫,白,ピンクなど | 品種によっては甘い香り | |
原種チューリップ | 11月頃 | 3-5月頃 | 10-25cmくらい | 赤,白,黄,ピンク,オレンジ など | 一般種より小ぶり |
3種とも球根を入手して、秋に植えます。鉢植え、地植えのどちらでも栽培できます。
球根の植え方やお手入れは、それぞれ別の記事で詳しく紹介していますので、そちらをご覧ください。
その他のおすすめの2種
球根が弱るので、植えっぱなしはおすすめできませんが、秋植えの球根では、とてもよく知られているチューリップ、カサブランカがあります。
球根植え付け時期 | 開花 | 草丈 | 花の色 | 特長 | ||
チューリップ | 11月頃 | 3-5月頃 | 10-70cmくらい | 赤,白,黄色,ピンク,紫 など | 初心者向け | |
カサブランカ | 10-11月頃 | 6-8月頃 | 100-200cmくらい | 白 | 香りが強い 猫には有毒 |
球根を入手して秋に植えます。鉢植え、地植えのどちらでも栽培でき、球根は毎年植え替えをおすすめします。
球根の植え方やお手入れは、それぞれ別の記事で詳しく紹介していますので、そちらをご覧ください。
まとめ
ここでは、秋植えの球根を5種紹介しました。
スイセン、ムスカリ、原種チューリップは、秋に植えたら春に花が咲き、植えっぱなしでOKです。
これら以外に紹介した秋植え春咲きのチューリップと秋植え夏咲きのカサブランカも、よく知られているとても人気のある花です。球根は毎年掘り上げて植え替えをおすすめしますが、手入れは簡単で、秋にぜひ植えてほしいおすすめです。
養分をしっかり蓄えた球根は、とても立派に鮮やかな花を毎年咲かせます。
夏の終わりには球根の販売が始まり、人気の種類は売り切れることが多いので、お気に入りの花を探して、早めに購入されることをおすすめします。
秋植えの球根を花壇や鉢植えで楽しみましょう。
お気に入り花の球根を探しましょう。
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