タチアオイ(ホリホック)の育て方を教えてください
ここでは、タチアオイ(別名ホリホック)の植え方、育て方、楽しみ方を紹介します。
ハイビスカスに似た花が華やかに咲きます。
タチアオイ(ホリホック)とは
タチアオイ(ホリホック)の多くは草丈が2mくらいに直立し、たくさんの花が穂状に咲きます。その姿から、和名では立葵(タチアオイ)と言われ、英名のホリホックでも呼ばれます。
大きさが5-10cmくらいのハイビスカス似た花で、庭に植えると、主役になれる華やかさです。
草丈が高いので、花壇の奥側にタチアオイを植え、前面に草丈の低いものを植えると、奥行きのある立体的な花壇作りも可能です。
梅雨のバロメーター
梅雨の入りの頃にタチアオイの花が下から順に咲き始め、梅雨明けの頃に頂部の花が終わると言われ、昔から梅雨のバロメーターとされてきました。
タチアオイの基本データ
名称 | タチアオイ(ホリホック) |
栽培難易度(5段階) | ★★☆☆☆ |
植える時期 | 種:3-4月頃 ポット苗:4ー5月頃 秋植え(9-10月頃)も可能(開花は翌年初夏) |
開花時期 | 6-8月頃 |
草丈 | 200cmくらい |
花の色 | 赤,白,黄,ピンク,オレンジ,紫など |
特徴 | 一重~八重など種類が多い 開花期が長い 暑さ、寒さに強い 1年草、2年草、宿根草がある 直根性 |
タチアオイの植え方
準備するもの
種 または ポット苗
鉢植えならば 深い大きめの鉢やプランター、土(花用に売られている用土が便利)
その他は、手袋、移植ごて、じょうろなど
いつ植える?
◇種:3-4月頃
◇ポット苗:4-5月頃
どこに植える?
日当たりのよいところを好みます。
背丈が高いので、深い大きめの「鉢・プランター」も日当たりのよいところに置きましょう。
植えかたは?
◇種
- 直根性で移植は苦手なので、庭や花壇に種を直播するのが簡単です。
- 発芽には1-2週間程度かかります。種を一晩水につけてからまいたほうがよいでしょう。
- 土を耕し、緩効性肥料(マグアンプKなど)を少量混ぜます。
- 耕したところに種をまき、軽く(5ミリ程度)土をかけます。
- ビニールポットにまいて花苗を作ることもできます。
- ポットに種まき用土や培養土を入れ、2-3粒の種をまいて土をうすくかけます。
- 発芽して本葉が3-4になるまでに、1ポットに1苗になるように間引きます。(成長の悪いものをそっと抜くか、株元をはさみで切る。)
- 植え替えは根を傷つけないようにします。
◇ポット苗
- 直根性で移植は苦手なので、ポットから苗を取り出したら、根をくずさないよう、傷つけないように植えましょう。
- 地植えの場合、植える場所を十分耕し、緩効性肥料(マグアンプKなど)を少量混ぜておきます。鉢の場合は、適量の用土を入れて苗を入れ、用土を足します。
タチアオイの手入れ
- 植え付け時にたっぷり水をやりましょう。種まき後に芽が出るまでは、乾かないように水やりをしましょう。
- 育ちだしたら、庭や花壇などの地植えの場合、自然の雨だけでほとんど水やりは必要ありません。鉢植えは乾いたらたっぷり水をあげましょう。
- 支柱が必要です。早めに支柱を立てて誘引してください。
- 種を取らない花がらはその都度摘み取ってください。
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タチアオイの花が終わったら種をとろう
種をとることができます。
花が終わってからそのまま放置し、十分乾燥したら種を取り、小袋等に入れて保管してください。
タチアオイ栽培で気をつけること
- 日当たりのよいところで育てましょう。
- 鉢植えは乾かないように水管理をしましょう。庭や花壇などの地植えは、自然の雨だけでほとんど大丈夫です。
- ハマキムシという害虫がよくつきます。葉が丸まったところに潜んでいます。見つけ次第丸まった葉の部分をハサミで切り取るなどして捕殺しましょう。放置すると葉を全部食べられてしまい、花が育ちません。
まとめ:タチアオイを楽しもう
タチアオイは、背が高く、穂状にたくさんの花を順に咲かせます。
下から順に開花するため、下のほうの花が終わってもまだまだその上には花やつぼみはたっぷりで、花を長く楽しむことができます。
2年草、宿根草でも毎年種をまくほうが、きれいな花を咲かすことができますが、こぼれ種が翌年発芽し、成長することも多くあります。
一重咲、八重咲などの花形や色、大きさなど、種類が豊富なのも魅力です。
お好みのタチアオイを探して、栽培を始めてみませんか。
この記事で紹介したタチアオイの種と花苗はこちら↓です。