葉牡丹(ハボタン)はお正月に飾ることが多いですが、最近は正月だけでなく、寒い季節になると寄せ植えを中心によく登場します。
色や葉の形や株のサイズなど、種類は豊富にあります。
ここでは、植物学的な分類ではありませんが、株を選ぶ時に参考になるようなハボタンの種類を紹介します。
色は、白、赤、ピンク、紫など明るい色調が多く、葉はコロンと丸かったり縮れていたりして、サイズは小型から大型まであり、幅広く楽しむことができます。
それでは、一緒にハボタンをいろいろ見ていきましょう!
ハボタンの種類
葉の形が異なる系統3つと、草丈の高い種が1つ、また新しい照葉のプラチナケールを紹介します。
ちりめん系
葉が縮れたハボタンです。名古屋で改良して作られたので名古屋ちりめん系とも呼ばれます。
丸葉系
丸い葉がかわいらしい印象のハボタンです。江戸(東京)で古くから栽培されている東京丸葉系と、大阪で作られ、名古屋ちりめん系と東京丸葉系の交配種で丸い葉のふちが縮れた大阪丸葉系があります。
サンゴ系(切れ葉系)
葉に深い切れ込みがあるサンゴのような姿のハボタンです。
高性種
伸びた茎の先に葉がつく草丈の高いハボタンです。切り花にも向いています。この高性種に対して、従来の丈の低いタイプのものを矮性種ということもあります。
踊りハボタン
ハボタンは春になるとトウが立って花が咲きます。多年草なので、種ができる前に花茎を切ると、脇芽が伸びてその先に葉がつきますが、茎がまっすぐに伸びないことが多く、踊っているような姿に見えることから、2年目以降に育てた草丈の高いハボタンを踊りハボタンと呼びます。
高性種は、栽培の初めから踊りハボタンのように仕立てられる品種です。
プラチナケール
葉に光沢のある輝葉のハボタンです。従来のものは、ハボタンの葉が持つ白っぽい成分が葉の表面を覆っていてどうしてもくすみがありました。このプラチナケールは白い成分のくすみを取り除くことができた品種です。メタリックな輝きがあると言われています。
株のサイズ
株のサイズは、小型、中型、大型があり、小型を寄せ植えにするのが人気ですが、大型を花壇に植えたり、小さい花と寄せ植えにすると、迫力があります。
色づき方
葉は晩秋の寒さで色づきます。秋に店頭に並ぶ株は前もって低温処理がされて色づいています。
緑や薄緑の葉が、赤、紫、ピンク、白、黄色などに変化しますが、葉の全体の色が変わるものもあれば、株の中心の葉だけ色が変わったり、葉のフチに色が残ったり、葉の葉脈が浮き出るように変わったり、など、葉の色にはたくさんの種類があります。
まとめ
ここでは、ハボタンの種類を紹介しました。
葉の形の違いでは、ちりめん系、丸葉系、サンゴ系の3系統があります。また、照葉で話題のプラチナケールがあります。
これらのそれぞれに、草丈の高い高性種や従来の矮性種、葉の色づき方の違い、株のサイズがあり、ハボタン全体の種類がとても多いのがわかります。現在も改良が進んでいて、毎年新しいハボタンが登場します。
植物学的な分類ではありませんが、株を選ぶ時には今回の記事が参考になると思います。
好きなハボタンを見つけて栽培してみませんか。種まきは7月に、苗は秋ごろから出回ります。
ハボタンの栽培に関して、こちらの記事で詳しく紹介しています。簡単にできます。
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