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基本

土の酸度pHの測定 おすすめ測定器や測定液4選と調整方法を紹介!

基本

花壇や菜園の酸度(pH)を測ったことがありません。

花や野菜の栽培で酸度とかpH(ペーハー)とかを耳にしませんか?

「○○を育てるのは酸性がよい」とか「XX はアルカリ性のほうが好き」とか。

これらは、土の酸性度のことです。

小学校の理科の実験で、リトマス試験紙を使い液体の酸度を測定して、「水は中性」だったのを覚えていませんか?

植物には、それぞれ栽培に適した酸度があります。

花や野菜を育てる上で、肥料の量や成分以外に土の酸度が生育に関係します。

ここでは、土の酸度についてや測定方法、調整方法を含めて紹介します。

土の酸度を知って、花や野菜の栽培に欠かせない土作りを一歩前進させましょう。

  

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酸度とは

酸度とは「酸性の度合い」のことで、「ペーハー(pH=水素イオン濃度)」で表されます。

pHは0から14の範囲の値で、ん中の7が中性、0~7が酸性、7~14がアルカリ性になり、7から遠いほど、酸性またはアルカリ性が強くなります。

土の酸度
  1. 植物によって適した酸度がある 多くは弱酸性のpH5.5~6.5の土を好むが、例外もある
  2. 酸性が強いと 窒素やカリが流れ出して不足し、また、金属系の過剰が起こり、根の成長を阻害する。
  3. アルカリ性が強いと リン酸や鉄のミネラル分を植物が吸収できなくなり、栄養不足で衰弱する。病気が出やすい。
  4. 雨の影響 雨は、酸性である上に土中のアルカリ分を流すため、雨量の多い日本の土壌は、酸性土壌が多い。

元気で立派な植物を育てるには、それぞれの植物に適した酸度で栽培することが大切です。

一般的なガーデニングならば、高精度の測定は求めず、目安となる程度の計測で十分です。

栽培場所や鉢の土の酸度を計測してみましょう。

    

測定

何を使う? 器具 or 溶液

計測には、1.器具を使う 2.溶液を使う のどちらかが一般的です。

高い精度を求めるとかなり費用がかかりますが、ここでは栽培の目安にするのが目的なので、紹介しているような手ごろなもので十分です。

1.器具を使う そのまま土に挿して計測できる。電池不要のアナログ式と電池を入れて使うデジタル式があります。

器具使用上の注意点
  1. 土が湿っていること 乾いた土壌では計測できません。土を軽く握って団子状になる程度に湿らせてください。
  2. 本体に水をかけない 本体部は防水ではありません。
  3. 先端部を磨くこと 土に挿す金属製の先端部は、時々サンドペーパーなどで磨き、錆びたり腐食しないよう注意しましょう。

  

2.溶液を使う 水に土をよく混ぜて作った上澄液に溶液を入れて、比色表を使って計測します。

  

いつ測定するか

測定のタイミングは、1.栽培開始前 2.成長不良などのトラブル発生時 がおすすめです。

1.栽培開始前

植える場所や土がその植物に適しているかを確認します。

結果次第では酸度の調整が必要です。調整後は土壌がなじんで落ち着くのに2週間程度はかかるため、早めに測定しましょう。  

  

2.成長不良などのトラブル発生時

植物の成長不良は、水分や肥料の不足/過多、害虫、日当たりなど、さまざまな原因が考えられますが、酸度が原因かもしれません。

栽培前に酸度を確認し調整しても、永久措置ではありません。 

雨で酸性に傾くこともあり、栽培期間が長くなるほど、途中で再確認が必要になります。

    

測定する場所

酸度を測定する場所は栽培予定のところですが、肥料等の偏りも考えられるので、なるべく1か所ではなく、複数か所を測定してください。

また、地表面ではなく、根のひろがりを考え、地表から10cm程度の深さを測定しましょう。

  

おすすめ4選

1位 シンワ測定 土壌酸度計 A 72724

電池不要、特に操作も不要で、土に挿して1分で計測でき、お手軽です。

測定範囲  長所短所
pH4.0~7.0
(1目盛 pH0.2)
・土に挿して1分で計測できる
・電池不要
・土に挿す
・アナログ表示で
 目盛りを読み取る
¥4,280 (2023/12/12 16:52時点 | 楽天市場調べ)

  

2位 シンワ測定 デジタル土壌酸度計 A-2 72730

乾電池が必要ですが、デジタル表示はわかりやすく、土壌の酸度だけでなく、温度、照度、水分、塩分濃度が計測でき多機能です。

測定範囲  長所短所
pH3.5~9.0
(pH0.5単位で表示)
・デジタル表示     
・多機能
・土に挿す
・比較的安価
・単4電池3本必要
・デジタル表示であるが、
 表示は pH0.5単位

  

3位 藤原産業 セフティー3 簡易土壌酸度計 SKS-1

とりあえず初めて使う方に安価でおすすめです。

測定範囲  長所短所
pH3~10
(1目盛 pH0.2)

・初めての方向き     
・電池不要
・土に挿す
・安価
・土に挿して20‐30分後に
 読み取る
・精度はあまりよくない

  

4位 住友化学園芸 酸度測定液 アースチェック液

容積比で水2:土1をよく混ぜた上澄液3ccを付属の試験管にとり、アースチェック液を3滴入れて、比色表と比べて測定します。

測定範囲  長所短所
pH4.0~8.5


・電池不要
・手軽
・安価(約45回使用可能)
・土壌の水溶液が必要
・溶液と比色表と対比が必要

  

酸度の調整

上:ピートモス

植物の多くは弱酸性のpH5.5~6.5の土を好み生育しますが、以下のような例外もあります。

 ●pH4~酸性を好む : シャクナゲ、ツツジ、ツバキ、アザレア、ブルーベリー など

 ●pH7~アルカリ性を好む : スイートピー、チューリップ、エンドウ、アスパラ、ホウレンソウなど

pHを測定し、栽培する植物によって土壌の調整が必要な場合は、以下を参考にしてください。

酸度の調整は慎重に、やりすぎには十分気をつけてください。 簡単には戻せません。

  

土壌酸度を「1」上げる

土100リットルに対して、苦土石灰150gを入れる

  • 土100リットルとは、広さ1平方メートル(1m×1m)×深さ10cm の土
  • 基本は、苦土石灰150g(苦土石灰はマグネシウムを含むので、全般的におすすめです)
  • 消石灰なら100g (効き方がストレートで、入れすぎには特に注意
  • 有機石灰なら150g (緩やかに効く)

石灰等で調整したら、2週間後に再測定し、そのあと栽培を開始します。

石灰の入れすぎにはくれぐれも注意してください。酸度を下げるのはとても難しいです。

  

土壌酸度を下げる

日本の土壌の多くは弱酸性で、酸度を下げる調整は難しいです。

ブルーベリーなど、酸性を好む植物の土壌には、酸性のピートモスや鹿沼土を混ぜて調整します。

  • 無調整ピートモスはpH4くらいのものが多いが、メーカーや産地によって異なり、土の容量の3割程度を混ぜるのを目安にして調整します。
  • 石灰の使用は避けましょう

  

まとめ

土壌の酸度とは酸性の度合いのことで、ペーハー(pH=水素イオン濃度)で表されます。

植物にはそれぞれ栽培に適した酸度があり、花や野菜を育てる上で、肥料の量や成分以外に土の酸度が生育に関係します。

一般的なガーデニングならば、高精度の測定は求めず、目安となる程度の計測で十分です。

ここでは、土の酸度についてや、測定方法、調整方法を紹介しました。

土の酸度を知って、花や野菜の栽培に欠かせない土作りを一歩前進させましょう。

  

この記事で紹介したおすすめ4選は、こちらです。

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土壌の酸度と関連のある肥料について、以下の記事で詳しく紹介しています。ぜひ参考に見てください。

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