金のなる木の花が咲きません。なぜでしょう?
金のなる木は、紅葉する肉厚の葉を楽しむこともできますが、冬に咲く白やピンクの小さめの花はとてもきれいです。
水やりや肥料はかなり少なめで栽培しやすい植物ですが、花が咲かない!という悩みを聞くことがあります。
原因は、①日照不足 ②断水 ③剪定 ④品種と経年数(株の大きさ) が考えられますが、株を入手したときなど一度でも花が咲いていれば、①~③が原因の可能性が高くなります。
しかし、そもそも花が咲いているところを見たことがない株なら、④が原因かもしれません。
ここでは、花が咲かない理由や対策を紹介します。
その昔、五円玉を枝に通して「金がなる木」として売り出したのがはじまりで、通称の「金のなる木」で流通するようになりました。
名前はちょっと…ですが、こじんまりとした鉢植えから樹高数m以上の立派な鉢ものなどがあり、丸みのある葉や枝の先に集まってたくさん咲く花が人気です。
そんな金のなる木の花が咲かない原因を見ていきましょう。
基本データ
名称 | 金のなる木 |
栽培難易度(5段階) | ★☆☆☆☆ |
開花時期 | 11-2月頃 |
草丈 | 1-2mくらい |
花の色 | ピンク、白など |
特徴 | 寒さ、過湿に弱い 暑さには比較的強い 常緑多年草 |
花が咲かないのは?
考えられるのは、①日照不足 ②断水 ③剪定 ④品種と経年数(株の大きさ) ですが、その株が一度でも開花していれば①~③の栽培管理が問題で、一度も開花していないのであればそもそも花が咲きにくい品種かもしれません。
それぞれを解説していきます。
日照不足
一年を通して日当たりのよい場所を好みます。日照不足でも生育しますが、徒長し、花芽がつきません。
春から秋は、屋外か室内でも窓辺で、日の当たるところに置きましょう。
ただし、真夏の強い日差しは葉焼けを起こすので、半日陰程度の遮光が必要です。
また耐寒性はあまりないので、冬は室内か屋外でもカバーするなどの防寒が必要です。
断水していない
過湿を極端に嫌います。
葉に厚みがあって水を蓄えているので乾燥に強く、乾かし気味で栽培しますが、特に梅雨の頃から秋口までは、雨を含めて水やりは不要です。
過湿は、根腐れだけでなく、葉ばかりが育ち、花芽がつきません。
間違った剪定
金のなる木は、株が大きくなったり、樹形が乱れたら、剪定できます。
剪定の時期は「冬以外」ですが、夏の前に枝の先に花芽が形成されるので、それを切ってしまっていたら花は咲きません。
花を咲かせるには、夏になる前に剪定します。
多肉植物は水分が多く、切り口から腐りやすいので、よく切れるハサミを使ってください。
▶よく切れる剪定ばさみついては、以下の記事を参考にご覧ください。
品種と株の大きさ
花が咲きにくい品種があり、また、栽培から数年経って株が大きくならないと花が咲かないものもあります。
逆に花が咲きやすい品種として、○花月(桜花月、華花月など)が有名です。
花が咲きやすいかどうかは、株の購入時の商品タグを確認したり、購入時に花が咲いていたかどうかもヒントになります。
といっても、品種がわからない、とにかく咲かない、などの場合は、まず、前述の日照、断水、剪定などに注意して、栽培環境や管理を整えてみましょう。
まとめ
ここでは、金のなる木の花が咲かない理由を紹介しました。
原因は、①日照不足 ②断水 ③剪定 ④品種と経年数(株の大きさ) が考えられます。
これを要約すると・・・ 日当たりのよい場所で水はあまりやらない、手入れもしない になります。(こういうととても簡単です。)
品種については、株を購入してから時間が経っていたりして、わからないかもしれませんね。
最終的には、花が咲いている時に株を購入したりもらったりするのが、絶対に花が咲く品種のはずなので、一番確実です!
栽培はやさしく、かわいらしい花や紅葉する葉など、魅力がいっぱいで、こじんまりとした鉢植えはおしゃれで観葉植物として人気があります。
花が咲く栽培環境で管理することと、冬の間に花が咲いている株を手に入れて栽培するのをおすすめします。
金のなる木は、開花期の冬なら花を見て入手できます。