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シチダンカ 幻のアジサイの花の歴史と魅力と育て方 

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シチダンカを知っていますか?

長い間、幻のアジサイと呼ばれていました。

それは、シーボルトの日本植物誌で紹介されているアジサイでありながら、実物がどこにもなかったからです。

のちに自生しているのが発見され、繁殖に成功し、現在はその花を見ることも、栽培することもできるようになりました。

とても可憐で美しい花です。

そんなシチダンカについて詳しく紹介します。

  

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シチダンカとは

ヤマアジサイの種類で、花はガク咲き、中心を囲む花は八重咲きで、七段重なる花=七段花(シチダンカ)という和名がつけられたそうです。

七段と言われますが、尖ったガクが十数枚重なって星形になるのが特長で、長い柄の先に咲き、とても美しく可憐な姿です。

色は淡い青が多いですが、アジサイ特有の色の変化で、栽培環境によっては薄い紫色もあります。

また花が咲き進むにつれ、色が微妙に変化することも多いようです。

開花期は6ー7月頃です。

アジサイについて、こちらの記事で紹介しています。

  

シチダンカの歴史

シーボルトと日本植物誌

医者であり、博物学者のドイツ人のシーボルトは、軍医であったが、日本の研究を目的に1823年に来日したとされています。

その頃の日本は鎖国時代で、幕府によって西洋との貿易のために長崎の出島が開かれ、シーボルトも出島を起点に西洋医学を広め、日本の国土や動植物などの研究活動をしたようです。しかし、シーボルト事件により国外追放となり、1830年に帰国しました。

6年余りの滞在中に収集した標本や資料や美術工芸品は数万点にのぼり、帰国後にそれらをまとめた著書3部作「日本」「日本植物誌」「日本動物誌」が刊行されました。

その中の「日本植物誌(フローラ・ヤポニカ)」は、日本人絵師による下絵をもとにしたボタニカルアート(植物画)が盛り込まれ、初めて西洋に日本の植物が紹介された貴重な資料です。

  

シチダンカの歴史

シーボルトによって刊行された「日本植物誌(フローラ・ヤポニカ)」で、シチダンカが紹介されました。

しかし、「日本植物誌(フローラ・ヤポニカ)」は、シーボルト本人が実際に目にしたり、標本として持ち帰ったものがまとめられたとされていますが、日本でシチダンカを見ることはなく、シチダンカは幻のアジサイと言われたのです。

ところが、1959年になって兵庫県の六甲山で発見されました。植物誌の刊行から130年後のことです。

発見後は、学者によって同定され、同じ六甲山にある神戸市立森林植物園で挿し木による繁殖が取り組まれました。現在では、各地でその美しい姿を見ることができます。

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六甲山小学校の職員が偶然に見つけて採取し小学校に植えたところ、兵庫県生物学会会長が同定したそうです

  

名所のおすすめは六甲山

今では、日本各地のアジサイの名所と呼ばれるところでシチダンカを見ることができますが、シチダンカの名所はやはり自生地の六甲山です。おすすめの2つの施設を紹介します。いずれもシチダンカの見ごろは6月から7月ですが、最新の開花状況はそれぞれHPなどで確認してください。

また、六甲山は花崗岩からなる酸性土壌のため、美しい六甲ブルーと呼ばれるアジサイが楽しめます。2023年春のNHK連続テレビ小説のモデルになった牧野富太郎博士が命名したヒメアジサイも有名です。

  

神戸市立森林植物園

六甲山の広大な自然を満喫できる樹木植物園で、その中にあるアジサイ園は、25種350品種・約5万株が栽培されています。

神戸市立森林植物園

  

神戸高山植物園

牧野富太郎博士の指導を受けて六甲山頂に開園した植物園です。冬季は閉園するほど冷涼で、世界の高山植物や寒冷地植物、六甲山の自生植物など約1500種を栽培しています。

期間限定でアジサイ園を見学できます。

六甲高山植物園

  

シチダンカの育て方

  • 日当たり 日向か半日陰くらいの場所。ただし、夏は葉焼けするので直射日光を避ける。
  • 水やり 水を切らさないように、特に夏場に乾くようなら1日に2-3回必要。
  • 鉢植えか地植えか 地植えのほうがよく育つが、鉢植えは移動できてが楽。ただし、素焼き鉢は乾きすぎるので、プラスチックや駄温鉢がおすすめ。
  • 肥料 花が終わったら、お礼肥えをする。
  • 剪定 花が終わったらすぐに剪定します。詳しくはこちら
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以下の記事も参考にご覧ください。

  

まとめ

幻のアジサイと呼ばれていたシチダンカ。

長い間その存在が確認できず、のちに自生しているのが発見され、繁殖に成功し、現在はその花を見ることも、栽培することもできるようになりました。

この記事では、シチダンカの歴史をその背景も含めて解説しました。また、名所や育て方も紹介しました。

幾重にも重なるガクが星形になりとても可憐で美しく、ヤマアジサイの中でも名花です。

今では、日本各地で見ることができるシチダンカですが、自生地の六甲山を訪ねたり、近場で名所を探したりして、あの美しい花を見てほしいと思います。また、栽培も難しくないのでぜひ挑戦してください。

  

アジサイについてこちらの記事でも紹介しています。ぜひ参考に見てください。

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