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基本

種まきの種類 基本と方法とコツとまとめて解説します

基本

植物の種まきってちょっと難しいです… 種類やまき方を教えてください。

成長した苗を入手すれば簡単で、種まきは、なんとなく難しく感じるかもしれませんね。

植物の種のまき方は、主に①点まき ②ばらまき ③筋まき の3種類があって、植物によってまき方を変えて育てます。一般のガーデナーさんでもプロの農家さんでも同じなので、慣れれば難しくありません。

ここでは、種まきの種類ややり方を紹介します。

その前に種まきの基本をまず解説したいと思います。

そんなことより種類が知りたい!という方は、こちらから先にどうぞ >>種まきの種類

続いて、種まきのやり方やコツも紹介しますので、種まきに関しては、ここでわかると思います。

この記事を参考に、ちょっと手間がかかるけど植物栽培の楽しみが多い種まきにチャレンジしてほしいな、と思います。

以下の記事も参考にご覧ください。

種まきの土について

植え替えと間引き

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種まきの基本

まず、種まきの基本を解説します。種まきの種類を知る上でも大事な事柄です。

種まきの方法 直まきと床まき

種まきは、どこにまくか、植え替えをするかしないか、で、直まきと床まきに分かれます。

  1. 直まき 1つの場所で植え替えをしないで、植物が初めから終わりまでを過ごすまき方です。花壇や畑はもちろん、鉢やプランターでもありますね。十分な間隔をとって種をまきましょう。
    • メリット
      • 植え替えの手間がない
      • 育苗のための資材(ポットなど)や場所がいらない(不要)
    • デメリット
      • 長期間場所を占有する
      • 成長がそろわないことがあり、枯れると植物の配置で欠けができる
  2. 床まき 容器に種まきをして植え替えをしながら育苗し、ある程度育ったら最終的な場所に定植します。浅鉢、箱、ビニールポット、セルトレイなどを使うことが多いです。
    • メリット
      • 育苗するので、成長のそろったものを定植できる
      • 移動できる
      • 日当たり、風通し、防虫などの環境が整えやすく、時期も調整できる
    • デメリット
      • 植え替えが必要
      • 育苗のための資材(ポットなど)や場所が必要

種まきをする時、種の大きさや発芽率、植物の種類によっておすすめのまき方は違いますが、一般的に、

  • 大きい種は、直まきで植え替えはしない
  • 小さい種は、床まきで植え替えをしながら育苗し、定植する

のようにすることが多いです。

種の性質 好光性と嫌光性

発芽するのに、光を好む(=必要)もの嫌う(=不要)ものがあります。

  1. 好光性種子 発芽には光が必要です。あまり深く植えたり、種の上にかける土が厚いと発芽しません。ただし発芽には水分が必要なので、バーミキュライトの微塵(みじん=くずしたもの)をごく薄くかけるほうが種の乾燥防止になり失敗が少ないです。パンジービオラ、コスモス、キンギョソウなどの種は好光性です。
  2. 嫌光性種子 発芽に光は特にいりません。多くの植物が嫌光性種子で、種まき後は土をかけて、乾燥予防のためにも陰に置きます。

強い太陽光が必要とか、暗室に置くとか、極端に光をコントロールする必要はありません。種まき後に土をかけるかかけないか、明るい所に置くか陰に置くか、程度で大丈夫です。

好光性種子は、種袋に記載されています。

植物の根の性質 直根性

直根性(ちょくこんせい)とは、1本の根がまっすぐ下にのびる性質のことです。ダイコンやニンジンなどの根菜類に多く、草花ではキンギョソウ、ヒマワリ、タチアオイなどが直根性です。

直根性は、移植を嫌い、根が傷つくと致命的です。

種まきは、移植のない直まきか、ビニールポットに種をまいて、根を傷つけないようにポットから苗をそっと外してそのまま崩さず植え替えをします。

直根性の場合、直根性、移植しない、直まきなどのように種袋に記載されています。

直根性に対して、広く根をでるものは散根性です。(この言葉はあまり使われていませんね。)

種まきの種類

本題の種まきの種類を解説します。

ほとんどの植物が、このうちのどれかで種まきをする代表的なまき方で、①点まき ②ばらまき ③筋まき の3種類があります。

まき方特長
点まきペットボトルのふたやビンの
底などを押し当てて、
丸いくぼみを作って種をまく。
・株間を広く取りたい時に向く
・間引きがしやすい
ばらまき種が重ならないように、
バラバラと種をまく
・細かい種や好光性で土をかけない種に向く
・間引きはしにくい
すじまき支柱や棒、板などで筋(溝)を作って、
そこに種が重ならないようにまく
・細かい種に向く
・間引きがしやすい

ばらまきは、まくときは比較的楽ですが、あとで間引いて整えるのが大変です。整えやすいのは、すじまき点まきですね。

ビニールポットやセルトレイにまくのは、点まきの一種です。それらを含めて、点には何粒ずつまけばよいのでしょう?これも種の大きさや発芽率、植物の種類によってかわりますが、

  • ビニールポット(2-3号) 1粒から3粒程度
  • セルトレイ 1粒
  • それ以外 1-5粒程度

が多いと思います。

ビニールポットは、何粒まいても1株を残すと植え替えが楽になります。

セルトレイは一つの穴が小さいので、そこに複数は大変ですね。発芽しないところも出てきますが、あきらめましょう。

深さと覆土の量

種をまく時の深さは、種の大きさと同じくらいの土がかぶるように が基本です。また、種をまいたあとに土を上からかけることを覆土(ふくど)と言い、種の性質によって変わります。

  1. 深さ 
    • すじまきや点まきなら、種の大きさの倍くらいの溝やくぼみを作って、そこに種をまきます。
    • ばらまきなら、とりあえず、種をバラバラとまいてから、覆土で調節します。
  2. 覆土
    • 嫌光性種子なら、種の大きさと同じくらいの土をかけます。
    • 好光性種子なら、覆土は不要ですが、バーミキュライトの微塵(みじん=細かい破片)をごく薄くかけると、水に流されたり飛ばされたり、乾燥から種を守ります。

花壇や畑など、直接地面に種をまくときは、根が伸びやすいように、植える深さ以上に穴を掘ってよく耕してから、土を戻しましょう。

また秋植えの球根は、厳しい冬を越すために球根の3倍くらいの深植えにする、など、深さは季節や種類によって例外があります。

種まきの手順

準備

  1. 種を準備する
  2. どこにまく? 直まき、床まき
  3. まき方は? 点まき、ばらまき、すじまき
  4. 必要な入れ物を準備する
    • 浅鉢
    • 育苗箱
    • ビニールポット(2、2.5、3号くらい)
    • セルトレイ(種の大きさによって、72、128穴など。穴が多いほどたくさんまけるが作業が難しい)
    • ピートバン(ピートモスと受け皿がセットになったもの)
    • 卵や豆腐のパック、食品トレイでも、底に水抜き用の穴を開ければOK   など
  5. 土を準備する(花壇や畑などの地植え以外)
    • 市販の種まき用土が便利
    • ピートパンなら、土の準備は不要
    • 覆土にバーミキュライトを使う場合は、別に準備する

種まきの土については次の記事で詳しく紹介しています。

まき床を作る

  1. 種を植える入れ物に土を入れる
    • ポットや鉢など、水抜き穴が大きい場合は、鉢底ネットを敷くと土が流れません
    • 容器の7-8割程度の深さまで土を入れます
    • セルトレイは、1つ1つが小さいので、土を9割以上入れます
  2. 花壇や畑などの地植えは、よく耕します
  3. 水をかけて、よく吸水させておきましょう

セルトレイの土を押さえる時は、同じセルトレイを重なるように上に置いて押さえるといいですよ。

種をまく

準備したまき床に種をまいていきます。

  • 種の大きさによって必要な深さを作ります
  • 種が重ならないように注意してまきます
  • 小さい種はピンセットや竹串を使うと便利です
  • 種は、袋から出すとまきやすくなります
    • 種が見やすい色のものに出す(黒い種なら、白っぽいものに)
    • 指でつまめる大きさの種は、鉢皿がおすすめ
    • 小さい種は、真ん中に折り目をつけたはがきなどに出して、竹串で種を落としていくか、先をぬらした竹串に種をくっつけてまく

覆土をする

嫌光性種子なら、覆土をします。好光性種子は覆土は不要ですが、バーミキュライトの微塵(みじん=細かい破片)をごく薄くかけると、水に流されたり飛ばされたり乾燥などから種を守ります。

水やりをする

種をまいて、必要に応じて覆土をしたら、手などで軽く上から押さえて種を密着させてから、水やりをします。

セルトレイの土を押さえる時は、同じセルトレイを重なるように上に置いて押さえるといいですよ。

水やりは、大きい種なら、じょうろでやさしくかけますが、小さい種なら、霧吹きを使うか、底面吸水をして、水で流れたり、水圧で深く埋まるのを避けます。

特にセルトレイは、穴いっぱいに土を入れるので、発芽・発根するまでは水を上からかけると種が流れます。底面吸水をしましょう。

底面吸水とは、水の入った容器に鉢などをつけて底から吸水させる方法です。夏はたまった水の温度が上がりやすいので、長時間つけたままにすると危険です。

種まきから発芽までは、水のやりすぎと乾燥に注意して、直接かけたり、霧吹きを使ったり、底面吸水などで上手に水分管理をしましょう。

置き場所

容器にまいたら、置き場所は、雨や強い風の当たらない明るいところや明るめの影、室内の窓辺などに置きます。嫌光性種子も覆土があれば大丈夫です。

発芽したらすぐに、明るい場所に移動します。光が不足すると徒長します。

種まきのコツ

種まきのコツを紹介します。

  1. 種袋の説明をよく見よう!
    • 種袋の裏の説明書きは、その種の情報がいっぱいです。よく見てできるだけその通り栽培すると失敗しません。
      • 種子の性質(好光性? 記載がなければ覆土をする)
      • 根の性質(直根、移植しない、など)
      • 発芽率(発芽しやすいか、しにくいか、発芽率が低めなら、種を多めにまきましょう)
      • 種まきの時期や適温
      • 栽培方法
    • 種袋は下側を切ったほうが、裏の説明が見やすいです
  2. 時期と発芽適温
    • 種袋に種まきの発芽適温が書かれていたら、それに従うのがベストです。温暖化の影響か気温が高めの時期が多いので、時期より、気温を重視しましょう。
  3. 種は重ならにようにまく
    • ばらまきやすじまきなどでたくさんの種をまくときは、種がかさならないように注意しましょう。重なると発芽しにくくなり、種の無駄遣いになります。
  4. 細かい種は難しい
    • 細かい種は、①まきにくい ②発芽率の低いものが多い などで、栽培難度が高いです。
    • まきにくい対策は、
      • 好光性種子なら、粒子の細かい土に種を混ぜて、その土を表面にまくようにする。
      • 真ん中に折り目をつけたはがきなどに出して、竹串で種を落としていくか、先をぬらした竹串に種をくっつけてまく。
    • 発芽率が低い場合は、たくさんまいて、間引きをがんばる。

まとめ

この記事では、種まきについて、種類や基本、方法やコツを紹介しました。

種まきの魅力は、たくさん苗ができる! があるかもしれませんが、芽が出て、葉が出て、日々の成長に感動してそれを楽しむ!ところじゃないでしょうか。

手間がかかって大変だけど、それだけ喜びがあって、やりがいがあります。ぜひ挑戦してください。

次の記事もぜひご覧ください。

以下の記事で庭掃除に便利な道具を紹介しています。ぜひご覧ください。

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