ベランダは、洗濯物を干したり、エアコンの室外機を置いたり、日常生活を送る上で必要なスペースであることが多く、また、ガーデニングを楽しんだり、外の景色を眺めたり、暮らしを楽しむスペースでもあります。
ですが、案外、ほこり、土、雨風で汚れやすく、掃除はどうしたらよいのでしょう。
清潔なベランダは快適な時間を過ごすために重要です。
この記事では、ベランダの特に床の汚れをスッキリさせる方法とおすすめのアイテムを紹介します。
なるべく楽に、また、床を傷つけない方法を紹介していますので、ぜひベランダ掃除の参考にしてください。
なおこの記事は、リクエストをいただいたテーマで作成しました。ありがとうございます。
主な床材と特徴
一般のベランダの床材には、おもに以下があります。
- タイル材
- タイルを敷き詰めた床材
- 耐久性があり、汚れに強い
- ブラシで掃除できるものが多い
- 樹脂材
- FRP樹脂などの防水塗料を吹き付けた床材
- 防水性が高く、手入れが簡単
- 防水塗料が取れないように、固いブラシや高圧洗浄機は使用しないで掃除する
- コンクリート
- シンプルで丈夫な床材
- 防水加工が必要な場合がある
- コンクリート用コーキング剤でヒビ割れを補修することが大切
ベランダの床掃除の方法と道具
水洗い
基本的に水を流して水洗いするのが一番楽にきれいになります。
マンションなどの集合住宅では、水を流しもよいかを確認した上で、隣や階下など近隣の迷惑にならないように排水には注意しましょう
水が流せられれば、まず汚れを浮かせるように全体に水を流してから、床をこすってまた水で流します。
水が流せない場合は、バケツに水を汲み、その水をつけてこする→ふき取る 繰り返して掃除をします。
ほこりや土の汚れだけなら、ほとんど水だけで落とせますが、汚れが古く固かったり、幹線道路に面していたり飲食店が近くにあって排気ガスや油汚れがひどい場合には、中性洗剤を使います、
床は何でこする?
ブラシとスポンジを使い分ける
日々のちょっとした汚れを落とすなら、雑巾や普通のスポンジで水ぶきすれば十分ですが、ベランダの床掃除には、床材が固ければブラシで、傷つきやすかったり、塗料を塗布してある場合はスポンジでこすります。
タイルやコンクリートなら、一般的なブラシが使えますが、タイルでも傷つきやすいものや欠けやすいものなら、ブラシは控えます。
防水塗料を塗布した樹脂材は、床材が傷つかないように、また、塗料が取れないように、固いブラシは使いません。スポンジやモップ、雑巾を使います。
固い床ならブラシ、傷つけたくない床ならスポンジ、モップ、雑巾 を使う
また、どちらを使う場合も、柄の長さで汚れ落ちと身体への負担が違います。
✔ 柄がない、または短いもの : 力が入りやすいので汚れ落ちがよく小回りが利きますが、屈んで使うので身体的にはキツイです
✔ 柄が長いもの : 立った状態で使えるので作業は楽ですが、力が入りにくいので汚れが若干落ちにくく、隅やせまい所には向きません
ベランダの床掃除専用の掃除道具はほとんどありませんが、お風呂用、玄関用、洗車用として売られているもので、ベランダの床掃除にもピッタリ使える優秀なものを紹介します
ブラシ タイルやコンクリートにおすすめ
ベランダの床掃除には、毛に適度な弾力があり、吸着力のあるブラシが使いやすいです。
個人的な意見かもしれませんが、一般的なデッキブラシは毛が固く、一生懸命こすっても汚れ落ちはあまりよくない、と思います。
毛が柔らかめの洗車用のブラシはとても使いやすいですが、吸着力はなく、柄が短いものがほとんどなので、掃除の場所が広いと身体的な負担もあってなかなか大変です。
毛に弾力があって吸着力にすぐれたブラシなら、ゴムポンがおすすめです。
毛の表面がゴムで覆われているので、傷つきにくい上に弾力があり汚れを吸着します。
もともとお風呂掃除用ですが、玄関やベランダ掃除用として広く使われています。柄が短いハンドタイプと伸縮タイプがあります。
スポンジ(スポンジブラシ) 樹脂やタイルにおすすめ
スポンジは雑巾でも代用できますが、スポンジの表面のナイロン素材が毛羽立っているスポンジブラシがおすすめです。
力を入れずに水でこするだけで、楽に床の汚れが落とせて、傷がつきません。
また防水塗料を吹き付けた床材だけでなく、タイルやでこぼこのある床材でも効果は抜群です。
普通の汚れなら、軽く1往復こするだけで、きれいになります。
スポンジブラシは、お風呂用、玄関用として売られているものが多くありますが、ベランダ掃除にもよく使われています。
スポンジブラシ単体ではこすりにくいので、柄を取り付けて使うか、最初から短い柄がついているものがあります。
床の掃除手順
準備するもの
- バケツやじょうろ
- 水を流したり、ブラシやスポンジを浸すため
- 水が流せられれば、水道直結の散水ホースが便利です
- ブラシやスポンジ
- 床の材質や硬さによって準備します
- 雑巾
- ほうき、ちりとり
- ごみ袋
- 汚れがひどい場合は中性洗剤
手順
- ベランダの植木鉢などを全て移動する
- 移動可能なものは全て移動させてベランダをあけます
- 大きなごみを掃除する
- 砂埃や枯れ葉、虫の死骸など集めて拾えるものを取ります
- ほうきで掃いたり、掃除機やバキュームブロワーで吸い取ります
- 排水溝を掃除する
- 排水溝のごみを取り除く
- 手すりや壁を水ぶきする
- ぞうきんやスポンジで手すりや壁を水ぶきします
- 床を掃除する
- 水が流せる場合
- 汚れを浮かすように、全体に水を流します
- 水をつけながら、スポンジやブラシでこすります
- こすった所を水で流します
- 汚れが落ちにくい場合は、少量の中性洗剤を使います
- 水が流せない場合
- バケツに水を汲みます
- バケツの水に浸しながら、スポンジやブラシでこすります
- こすった所を雑巾で拭き取ります
- 汚れが落ちにくい場合は、少量の中性洗剤を使います
- 水が流せる場合
- 排水溝を再度掃除する
- 今回の掃除で排水した場合は、最後に排水溝を再度掃除します
注意すること
- 床の状況を確認してから掃除する
- 床がひび割れていたり、塗装が剥げていたら、ます専門業者などに相談しましょう
- エアコンの室外機の移動
- 移動できる範囲が限られています
- 無理に移動しないようにしましょう
- 移動する場合は、接続されたホースが曲がらないように折れないように注意します
- 狭いところや隅っこ
- 狭いところや隅の掃除には、小さいブラシやスポンジが便利です
- 毛は長めで柔らかいものを使うと便利で安心です
- 天候
- 湿度があり、風が弱い日(小雨や曇り)に掃除するのがおすすめです
- 避難経路
- マンションの場合、避難経路を確保した状態で作業をしましょう
汚れを防止・撃退するコツ
- プランターや鉢の下にトレーを敷く 水やりの際の水漏れや土が流れ出すのを防ぎます
- 床を覆う ベランダの床に人工芝、デッキ用タイル、ウッドパネル等を敷くことで、土汚れを防ぎます
- 定期的な掃除を心がける
- 週に1回程度は、掃いてごみを取ったり、水ぶきをしたり、簡単な掃除をすると、きれいを保てます
- 水ぶきには、雑巾、モップ、スポンジ、毛の柔らかいブラシなどを使います
- 使い方や周りの環境によっても汚れ方が異なりますが、床掃除は3-6カ月ごとに行うのが目安です
まとめ
ここでは、ベランダの床掃除について紹介しました。
ベランダはもちろん屋外なので、外部からのほこり、土、雨風などの汚れが気になるところですよね。
普段の簡単な掃除なら、ほうきとちりとりでごみを取り、雑巾や普通のスポンジで水ぶきすれば十分です。
3-6カ月に1回程度は、ベランダの床掃除にピッタリ使えるブラシやスポンジを使って、きれいに掃除しましょう。
この記事内で、ベランダ用だけでなく、お風呂用、玄関用、洗車用として売られているものを含めて、便利でよく使われているものを紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
スッキリと片づけて掃除をすれば、洗濯物を干したり、植物を育てたり、ベランダでの日常を気持ちよく過ごせます。
風の匂いやお日様の角度、花の咲き具合など、季節を肌で感じられる暮らしをベランダで楽しみましょう。
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